静かなイースター休暇

イースター休暇は計11日。暑かったり、寒かったり、全般的に春の爽快な陽気がすがすがしい。海外旅行にでかけた友人も多かったが、ここ3か月の夫の膨大な仕事の量、息子の情緒不安定、さらに直前に母子で風邪をひいたこともあり、基本的に交通量が減ったベイルートの珍しい静寂を大いに享受しながらのプランなしの休暇が始まっ(てしまっ)た。

昔ベイルートに暮らしていた友人が、3年ぶりに遊びに来た。夫の仕事の転勤で、今はナイロビにいる彼女と、ゼイトウナベイのカフェから、海沿いを歩き、ハムラへの坂道を上った。治安がわるいから、ナイロビじゃなかなか歩けないからと、昼下がりの散歩はかなり楽しかったようだ。子供はほぼ同い年で、お互いにテイーンの親の苦労を聞きあった。

日頃友達付き合いが必ずしも上手とはいえない息子も、幸い毎日誘いの声がどこからかかかってきて、半日は外に遊びに行った。今年になってから、第二次性徴期、対人ストレスと勉強のプレッシャーで、疲れて気味だった息子にとって、一番の休暇になった。最近の遊びは、モールまで送っていき、友人だけで映画を見ること。10人ぐらいのグループでペイントボール。どこかでエネルギーを発散させないと。食べてスクリーンを見ているだけじゃ、不燃焼だ。で、親の私たちはカフェで本でも読みながら、待つ羽目になる。

ベイルートスークは、外と中を上手に使った審美的にも機能的にも優れたモールだ。その日、催しもの広場には、無農薬野菜、はちみつや手作りのお菓子などが売られて、半分バザー気分だ。いろんな種類の素朴なお菓子、ナツメヤシがあったり、オレンジがはいったり。ただ毎度眺めるが、どれもいまいち美味しそうに見えない。実際に試食を促されて、口にいれると、香料か、喉に詰まる感じか、あるいは両者のせいか、やっぱり口に合わない。でも愛想よく売ってくれる農協のおばちゃんに申し訳ないので、1箱買ってしまった。朝食にカフェラテと食べるといいかも。

 ベイルートの喧騒、車の渋滞、騒音。これらがないだけで、本当にストレス度が下がる。大して何もしない休暇、これは正解だった。

 

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